御殿場の秀逸な話

90年生まれのゲイから見た秀逸(言いたいだけ)な話。

御殿場の秀逸な話

人間、弱いものです

先日、寒さに震えながら暖房の効いた居酒屋に吸い込まれ、ビールを5杯ほど飲んだ。

寒い時期とはいえ、キンキンに冷えたビールはおいしい。いつだって俺達、労働者の仲間なんだ。アルコール界のブルースなんだ。と、脳みその奥から酔っ払っていく。

帰宅してコップ1杯の水を飲んで気絶するように就寝。

 

翌朝、起きると頭がガンガンするし、ひどく気分が悪い。トイレとお友達。vomit it all。出勤してからもvomit it all。その日は仕事にならなかった。

 

酒は弱い方じゃない。むしろ飲める方なのでビール5杯で二日酔いになった事実を受け入れる事はとても難しかった。

そこで、なぜ二日酔いになったか考えたところ、仮説が2つ浮かび上がってきた。

 

1つ目の仮説は、居酒屋で提供されたビールがビールではなくホッピー、あるいは金色のテキーラだった。

若い頃はヤンチャしていたが、ひょんな事からできちゃった結婚。家庭を守る為に趣味・特技であった料理のスキルを高め、酒好きだったこともあり多方面から資金を募り、個人経営の居酒屋を始めた。週末には学生時代の友人らが子どもを連れてやってくる、そんな居酒屋の店長。そんな店長が、見るからに貧困そうな私を哀れんで「金が無いのは分かってる。金が無いと心が寂しくなる。心の寂しさを埋めるために酒を飲み、酔いちくれる。しかしながら、金が無いのでたくさん酒が飲めない。酔えない。そんな世知辛い毎日だけど、今日は特別にビールの値段でアルコール度数が高い飲み物を提供してあげよう。存分に酔ってくれ。俺は優しい。」とかなんとか考えて、ビールではなくホッピー、あるいは金色のテキーラを私に提供した。

しかしながら、ホッピーやテキーラは所詮ホッピーやテキーラなのでビールの味はしない。舌バカの私でもさすがにホッピーやテキーラをビールと間違える事はしない。なので、この仮説は間違い。

 

2つ目の仮説は、加齢によるアルコール分解力の低下。しかしながら、28歳になった瞬間、突如として酒が弱くなる事は考えづらい。なので、この仮説も間違いだと思う。

 

なぜ突如としてビール5杯で二日酔いになったのか。

考えれば考えるほど答えが分からない。迷宮ラビリンス。私の人生みたいじゃん。とか考えているとクシャミが止まらない。鼻水も止まらない。なんだか痒い。

 

二十歳の頃に花粉症を発症した私は春が近くなると目、鼻、喉などの粘膜が激しく痒くなるし、昨年からは耳や喉といった皮膚の薄い部分を痒くてたまったもんじゃない。

今年からは事前に対策をしようと思い、花粉症の症状を和らげるべく飛散前から薬を服用していた。

 

ここで気づいた。酒と薬との相性が良くなかったため、二日酔いになってしまったのではないかと。隠された真実に気づいてしまった。春は来なくていいけど、彼氏が出来たらいいなとも思った。

 

酒を飲み、いい感じの空気になり「家に来て映画でも見ながら飲まない?」なんて言われ家にお邪魔する。お互いまんざらでもない表情で、映画そっちのけで、サクッとヤリますか?サクッと夜の成人映画祭でもヤリますか?そんな空気の中、顔面ブルーの私。刹那的に嘔吐。飛び散る半液体。充満するニオイ。「死にたい」と思う私を優しく介抱してくれる、そんな殿方いらっしゃいませんか?

 

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