秀逸な話

秀逸(言いたいだけ)な話。

御殿場の秀逸な話

3 days busan①

釜山に行ってきた。

初めての国際線。人の多さと多国籍の坩堝感にただただ驚愕しながら思考停止で小額を両替。この両替所は国内において、かなりレートが良かったことを帰国後に知る。

 

初めての海外旅行。ワクワクしながらフライトまでタバコを吸ったり、タバコを飲んだり、タバコを鼻に挿したりするなどした。

 

飛行機内ではハングル語と日本語のアナウンスで若干安心したが、異国に足を踏み入れる緊張からか一睡もせずに金海国際空港へ。写真と指紋をとられ無事に入国。

 

モノレールと地下鉄を乗り継いで釜山市内へ。予約してあるホテルへ向かうべく西面へ向かうも天神地下街ばりのダンジョンぶりで迷う。Google Mapは機能を果たしてくれないので勘を頼りにぽてぽて歩いていると西面へ辿り着いた。ホテル周辺の雰囲気は事前にビューマップで確認しておいたので迷わずチェックイン。受付は日本語が通じたので助かったし、良い両替所情報を聞けたので「テンキュー」と言い残し両替所へ。

 

両替所の近くは屋台が出店し狂っており、嫌でもハングル語が目につく。めげずにマネーエクスチェンジの看板を探すと一発で見つけた。裏路地にあった。オレは天才。

15000円が155000₩になった。両替所のオッサンがオレのカメラを見て「Nikon いいカメラ」と言ってきたので「Nikon サイコーっす!good!」と返して店を出た。Nikonはあまり好きじゃない。

 

現地の金も手に入ったので、散歩しながら美容室を探した。オレは韓国で髪を切ろうと思い髪を伸ばしていた。襟足がヤンキーの息子みたいになっていて鏡を見ると気が落ちて仕方が無かった。

歩いているとHAIRと書いた看板を発見。なぜか金額は黒く塗り潰されていた。ボラれたらどうしようかと悩んだが、ヤンキーの息子みたいな襟足をどうにかしたかったので入店。

若い男性が椅子に座っていたが扉を開ける音に気づき、出迎えてくれた。

目が合った瞬間に両手を髪の上あたりでチョキチョキしながら「cut ok?」と聞く。

若い男性は一瞬面食らっていたが「ok」と言ってくれた。良かった。さよなら襟足。

事前に用意していた「유행하는 머리로 해 주세요」のメモを見せ、カタログを参考にしながらイメージを伝えて終始無言のまま髪を切ってもらった。

仕上がりは韓国の若い男性風。髪型だけ見れば某アプリでレベルが爆上がりするくらいにイケメンになった。会計は2000円。安い。

 

韓国はひとり飯が浸透していないので、ひとりでの入店は断れるケースがあるらしく、事前にリサーチしていた焼肉屋へ行くため釜山駅へ向かう。地下鉄の案内板は分かりやすかった。迷うことなく駅に着いた。陽が落ちてきていた。街頭は輝いていた。時計の針は19時を指していた。韓国へ入国してから3時間が経過していた。腹も減ったので小刻みにステップしながら焼肉屋へ。

 

入店して若い男性の店員に人差し指を突き出し「one ok?」と伝えたあとに左手で茶碗を持つような、右手は箸を持つポーズをした。

こちらの意図を察してくれたのか、ホールへ顔を向けるとハングル語を叫びながら四角を描くジェスチャーをした。その後、オレの方を向き「日本人ですよね?案内します」と席まで案内してくれた。

 

注文は2人前からと伝えられたのでノーマル豚と辛い豚、韓国ビールを注文。韓国の焼肉屋は店員が焼いてくれるらしく焼いてる様子をツマミにビールを飲みながら肉を胃に入れた。うまい。隣のテーブルではオッサンが酔いまくっているのか、緑の小瓶が何個も立っていて、その様子が森みたいで笑えた。ビールをおかわりして会計。2000円だった。安い。

 

写真を何枚か取り西面へ戻る。

あちこちから爆音でk-popが流れる。散歩どころじゃない。ホテルに戻り緊急避難を探し、財布とパスポートが入ったサコッシュを枕元に置き横になる。強盗が入ってきてもスムーズに逃げられるように頭の中でイメトレを繰り返し緊張としょうもないプレッシャーの中、就寝。

 

 

 

 

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