秀逸な話

秀逸(言いたいだけ)な話。

御殿場の秀逸な話

怒りが降る

私は女っ気が全くない。

そりゃそうだろ、お前はゲイなんだから!と赤目を吊り上げて言ってくる人はナンセンス。

まだ本筋を書いてないのに、本題に入る前の前提段階で怒るなんてナンセンス、コンデンス、ヤーベンでヤンス。

 

仕事においてプライベートな話題で「好きな女優は?」「彼女はいないのか?」と聞かれることがある。

しかしながら私は「平野レミっすね。だって、料理がうまいじゃないですか」とか「恋愛レボリューション中なんです」と言って修羅場をくぐり抜ける。質問を投げた人間も「返答が斜め上すぎるw」と笑いすぎて腹筋が筋肉痛になって苦しみ、苦しみから逃げるために火を放ち辞世の歌をよむ。

赤々と輝く光景を見ながらその辺のゲイとはダンチなんだよ!と思いながら、私はほくそ笑む。そんな日常。平穏な日常。鳥は歌い、花は咲き誇る。安土桃山文化村。

 

そのはずだった。

しかしながらウチの社長は会うたびに「タナカちゃんってゲイなんじゃないのー?」と言ってくる。飲み会のシーンに限って。そのたびにテメェはLかよ、と思う。しかし言えない。私はヒラだから。なので仕方なく「いやー、違いますよ笑 オレ女の子好きですもんー笑」と言う。

困ったことに相手はLなので「いや、分かるんだのね。そういうの。笑 別に気にしないから。留学とかしてるし。笑」と一気に攻めてくる。火縄銃かよ、お前は。

その言葉が耳に入るたびに「気にしないならそっとして欲しい」と星に願う。神に願う。祈りを捧げるものの信仰が足りないのか、目の前の社長に隕石が落ちたり、雷が落ちたことはない。エモい。

 

せめて、酒が入っていないときに聞いて欲しい。酒のチカラを借りてるんじゃねぇ。お前はLなんだよ?そこんとこ分かってねぇだろ?怒りが降るぜ?と心のなかで反芻。

ゲイはよく言うセリフであろう「ゲイじゃないですよ笑」って自己否定MAX の言葉なので代替案をモトム。

 

ちなみに私はホゲて無い。

 

 

ツイッター