秀逸な話

秀逸(言いたいだけ)な話。

御殿場の秀逸な話

ドツボ超越

私は呪われている。

そう都合良く書けば聞こえはいい気がする。

呪われていると書くと誇張かなと思うが、ここ数日において小さな出費が続いてる。ちょっと気をつけていれば防げていた出費が続いてる。

 

ある日、会社にスマートフォンの充電ケーブルを忘れてしまい自宅で充電が出来なくなったため、尼損にてUSB-Cのケーブルを購入。お急ぎ便を利用したため、注文から翌日に到着。「尼損やっぱりネ申かよ!大好き!」と思い封を開けたところ、USB-C&USB-C(両側がUSB-Cなのでパソコン経由でしか充電出来ない。パソコンを持っているもののUSB-Cには対応していない)を誤って購入していたため充電する事は出来ず、状況は変わらず。

スマートフォン依存症を自負していることもあり、文鎮と化したスマートフォンを見ていると心が不安になり近くの家電量販店に行き、白目を剥きながらUSB-Cケーブルを購入した。店員も白目を剝いていた。

USB-C&USB-Cの代金が899円、USB-Cケーブルが1,070円、合計1,969円の出費。会社に充電器を持っていかなければこんなことにはならなかったし、退社前に充電ケーブルを忘れず、ケーブル類を鞄の中に入れてさえすればこんなことにはならなかった。ため息は止まらない。

 

また、こんなこともあった。

私は毎朝525mlのペットボトル(水)を持参する。しかしながら、うっかり鞄の中に入れ忘れていた。会社に到着し、気付いときには既に遅かった。鞄の中にペットボトルはおらんかった。仕方が無いので観念したような表情、足取りで最寄りの自販機へ向かい、震える指で110円を投入し「つめた〜い」とランプが点灯するボタンを押して500mlのペットボトル(水)を買った。USBケーブルと合わせると2,079円の出費。家を出る前に鞄の中身を確認さえしていればこんことにはならなかった。冷や汗が止まらない。ランチが6回も食べられる金額じゃん。くやちぃ。

 

他にはこんなこともあった。

先日、新しいゲームを買った。都市開発シミュレーションゲーム。めっちゃオモロそう。昔からシミュレーションゲームは好きだった。割引価格として1,250円だったこともあり、レビューなどを読みながら購入した。

いざプレイしてみると操作性の煩雑さ、チュートリアルが無いので勘でプレイしていると、インフラが追いつかないためか住民が不服のメッセージを飛ばしてきた。

メッセージの内容としては「電気が通ってない!」「水道が通ってない!」「働き手不足だ!」などなど。

ハッキリ言ってムカついた。

そりゃそうだよ。操作がおぼつかない中、市民のためを思いインフラを整備しているのに、それを知らない住民は不服を申し立ててくる。

楽しくニコニコと遊びながらストレスを晴らしてくれると思って買ったゲームがプレイしているだけで毎秒ストレスを呼んでくる。思わず感情が高ぶった。感情が露出した。

振り返れば、私はゲーム中に感情が高ぶるタイプで、イカやタコがカラフルなインクを塗り合うゲームでも「お前おかしいだろ!!!」などとタコも裸足で逃げるレベルで顔を真っ赤にしながら、感情をガンガンに出す。傍から見ると「ゲームごときで怒るなんてみっともないな〜」と思われるレベルでギンギンにエモーション。

 

この日はゲームをしながら寂聴さんと電話をしていた。感情がマグマみたいになった瞬間の私の言動や行動は筒抜け。寂聴さんに「そういうのはちょっとキツイ」と注意されたのは言うまでもない。

しかしながら私は人の33倍くらい素直なので、ゲーム中に感情を高ぶらせたくないなと思った。感情をコントロールしたいと思った。好きな人に嫌な気持ちをかけさせたくないなと思った。

改善方法を考えるよりも先に指が勝手に動いた。スマートフォンのキーボードはスラスラと動き「ゲーム キレる人」と入力していた。

検索結果をもとに表示されたページを読むと、なぜか、どのページもカップル向けに書かれているし「ゲームでキレるような人は別れた方がいい」「結婚した後に必ず後悔する」「ゲームでキレるような人はお店の人にも横着な態度を取る人が多く、将来あなたにも同じような態度を取る危険性がある」「感情がコントロール出来ないような子どものような男性は別れるべし」とか記述があって、スマートフォンの画面を割ってやろうかと思ったよ。ウソだけどね。ジャパニーズジョークじゃよ。テヘヘ。とか明るく取り繕う様な感じで書いてしまうくらい、メンタルにキそうになった。

ゲーム中に感情が高まってしまった事が原因でフラれるなんて「超」がつくほど、しょうもなさすぎる。ドツボ超越。

 

しかしながら、代弁したい。声を大にして。

私は「スーパー/SUPER」がつくほど優しい人間です。困っている人がいると声をかけられずにはいられない。

例えば自分と友人が刺されたとする。その際にはまず友人の心配をするし、友人が助かるにはどうすればいいかを考えます。

例えが極端だけど、私は優しい。春の木漏れ日くらい優しいよ。

優しい人間はゲームで感情が高ぶっても「お店の人にも横着な態度を取る人が多く、将来あなたにも同じような態度を取る危険性がある」なんてことはしない。しないんだ。

 

もうすぐ春になる。観測史上類を見ない春一番により、体が吹き飛ばされてコンクリートブロックに頭をぶつけ、頭蓋骨が割れる。割れた境目から桜色のラテがこぼれて、割れたアスファルトに染み渡る。意識はアスファルトの中に。私は皆様を足元から支えていきたい所存であります。とか、なんつって。毎日頑張っていらっしゃる皆様を足元から支えていれば、呪いが解けるんじゃないのかなと。そんな浅はかな思考を神様は花の上でニヤニヤしながら見通している。いよいよ、オレは神様と対峙する時が来たようです。

次回「オウガバトル」!

デュエルスタンバイ!

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