秀逸な話

秀逸(言いたいだけ)な話。

御殿場の秀逸な話

グングン!群馬旅行記・上

たまたま休みが重なった。すなわち連休。友達へ会いに群馬は前橋へ。今月は金が無いのでとりあえず行きは鈍行を選ぶ。約3時間。都心から遠ざかるにつれて路線の脇に畑があるのか、畑の中に路線があるのか分からないくらいのどかな風景が流れる。高崎駅で乗り換えて前橋駅へ。高崎は商業で栄えた都市なので駅がデカかった。ほんなら、前橋もそこそこ大きいやろと考えてたら、平屋というか高さがない駅だった。駅ナカには土産屋とチェーン店のバーガー屋、コンビニといったラインナップ。山口駅くらいのボリューム感。

 

友達Hが車で迎えに来てくれた。Rも同乗していたので3人で水沢うどんを食いに向かう。当日は天気が良く、車も少なかったのでドライビング日和。オレは免許を持っていないので助手席の魔術師。

 

群馬といえば、山に囲まれた県、というイメージと共に走り屋の県というイメージを持っていた。もちろん頭文字D。Hに聞くとそのイメージは間違ってない、ほら見てみ。と指をさしている方に目を向けると、ランエボGT-Rスープラ、86などスポーツカーがたくさん走っていた。中学時代、ひたすら頭文字D湾岸ミッドナイトを愛読していたので、テールランプを見れば車種が分かるくらいには車が好き。ただし、オレは助手席の魔術師。やっぱりGT-Rのケツは美しい。

 

駐車場に車を止め、完全なフィーリングで入店。水沢うどんはざるうどんに薬味として「ごま」と一緒に食べるんですよ、とRが説明をしてくれるので、ながらで聞きながら、うどんを食べる。やっぱ、うどんが最高やな!と叫びたくなるくらい、水沢うどんはうまかった。うどんについては、明るくないものの、噓やけど、うどん県へとうどんを食べるために旅行へ行くくらいにはうどんが好きだと自負している。うまいうどんはコシがある。麺だけ食べてもうまいんじゃないかなぁ。

 

うどんを啜りまくった後は伊香保温泉へ。死ぬまでに行きたかった場所。前橋駅から車で50分くらいか?オレみたいな免許を持っていない人間にとって、非常にアクセスしづらい場所。一応、新宿からバスが出てるみたいだけど、山頂まで登ってくれるんだろうか。予備知識ゼロで伊香保温泉を見た最初の感想としては「温泉街というより温泉村

 

今までに行った温泉街としては下記の通り。

 

湯布院、別府、湯田、俵山、箱根。

 

箱根を除く、上記の温泉街の共通点としては、温泉や宿が密集しており、大して歩かずに済む距離感、徒歩で歩き回れるサイズ感やと思う。箱根はロープウェイで縦に移動やね。

 

伊香保温泉は、宿と石段を中心とした風呂屋との距離が微妙に離れている。がんばれば歩けるかな?という感じ。いや、距離的にはそこまで離れてないんやけど、宿と石段までの間にのぼりや看板なども特になく、ちょっと離れてる別の集落みたいな。

 

車を停め、石段へ向かうためだらだらと歩く。12時を過ぎており、太陽の陽射しがえぐい。石段下のフォトスポットで写真を撮るなど、一般ピーポー観光客のノリで溶け込むことに成功。

 

伊香保温泉の石段は365段ある。特に息が切れることもなく、365段目を登り終えると神社があった。太っているRはギャグマンガみたいな玉のような汗をかいていて、肥満はよくないと思った。Rは就職してから10キロ以上も太ってしまったらしい。労働は悪。みんなで天然温泉に毎日入ろう。オレと毎日裸の付き合いをしよう。

 

神社で参拝することはなく、湯元の露天風呂を目指す。途中、十数年前までは営業していたであろう土産屋や家屋が廃墟と化していた。山の中ということもあり、昼間にも関わらず雰囲気があった。また、飲湯所があったので蛇口からとめどなく溢れ出る湯を口に含んだところ、鉄の味100%であったため、すぐに吐き出してしまった。ただ、タダだし飲んどくかと思い、険しい顔がより険しいシワを寄せながら少しだけ飲んだ。鉄汁だった。あとで調べると日本で一番まずい飲湯所だったので納得。どうやら、伊香保の湯の中には鉄分が大量に含まれており、それが空気と触れ、酸化、茶褐色をしている。鉄の味がする、みたいな。難しいことはよく分かりまへん。

 

神社から歩いて10分くらいで、湯元へ到着。男湯の扉を開けると左手に露天風呂、右手にすのこが4個ほど敷かれており、その上に簡素なロッカーが30個ほど並べてあった。服を脱ぐ瞬間、いや、パンツをおろした後、男はなぜ、友人の股関をチラ見してしまうんだろうか。どなたか論文とか書いてください。よろしく哀愁

 

湯元であるため体をソープ類などで洗うコトは厳禁。そのため「あつい湯」「ぬるめの湯」と木製の看板で書かれ、石で囲われた露天風呂が2つ、隅のほうに、流し場があるものの「水が出ます」と書かれていた。近くに簡素な風呂イスが2つだけだったので、さっさとかけ湯をし、「ぬるめの湯」でダラダラと喋りながら、ゆるゆると過ごす。

 

会話の中でHは20キロのダイエットに成功したこと、彼女がバイクの旅に出ていること、彼は多趣味なので趣味のコトなどを聞いた。社交的なヤツが多趣味になるのか、多趣味なヤツが社交的になるのか。オレは前者説を推したい。

 

20キロのダイエットはマジですごい。意志が強くないと自分を乗り越えることはできん。話は変わるけども、じゃくさん(彼氏)は10キロ以上の増量に成功している。これもすごい。ふたりみたいな明確な意志と行動力がある人は好きやなぁ。オレみたいな32年生きてきてがんばった事は特にないっすね、みたいな人もすごいから、みんな、今よりももっと好きになってくれ。

 

 

 

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