秀逸な話

秀逸(言いたいだけ)な話。

御殿場の秀逸な話

日常を切り取る

日常を切り取りたい。あの時見た景色、風景、生活を切り取り、その瞬間を写真として残す。足跡でも手垢でもいいから、自分が見た、見ていた、日常を切り取りたい。

そうや、カメラや。キャメラや、Cameraやで。しかも、買うなら一眼レフでバチッと決めたろ。そう思い、情報収集のために図書館へ行った。

 

図書館ではオッサン、オバハン、ひとつ飛んで高校生、高校生、中学生みたいな人らが本を読んだり、勉強をしていた。それを見て、ぷよぷよをやりたくなったが、その欲はもみ消し、中学生の隣に座り、ペンとメモ帳を置いて、座席を確保する。

ふと隣の中学生の机の上を見ると、中学2年生くらいの数学の教科書や筆箱、電子辞書、参考書、5ミリ方眼ノート、ミルクティーのラベルが貼ってあるペットボトル、鎌、スマホとか置いてあった。それを見て、マジもんのDCじゃね。テンアゲ。むしろ、卍。みたいな高ぶりで横顔を見ると、けっこう美少年。芸能人とかテレビタレントに酷く疎いので、人物には例えれないが、寿司ネタに例えると、サーモンみたいな雰囲気の中学生だった。あぁ、この子は陰毛が生えてないなと直感した。

私自身が中学2年生の終わりごろに、陰毛さんいらっしゃい!てな感じで、生えた経緯が背景にある、至極偏った陰毛基準で申し訳なく思うことはなかった。だって、実体験やからしゃーなしや。

しかしながら、周りの友達は小学5年生くらいで「ちん毛が生えた!」とか騒いでて、まだ陰毛が生える気配がしない自分は、ずっとつるつるなんかなぁと悩んだことがある。てか、冷静に考えて小学生で陰毛が生えるって早くない?顔めちゃくちゃあどけないし、言動・行動は児童そのもの。そんな彼らも服を脱ぎ、裸になれば未発達な陰茎から数センチ上の所に毛が生えている。ちょっとしたエロスを感じる。ズルいわ、そんなん。顔は小学生、下半身は大人、その名は「エロス」みたいな。黒タイツの男には気を付けろ。オレのハートに火をつけろ。

何が言いたいかと言うと、ギャップはエロいっちゅーことですわ。

大人がパイパンにするのも、そんな感じちゃいます?知らんけど、分からんけど。

え、他に例を挙げろ?あんたもモノ好きやな。しゃーない、挙げたるわ。

・高身長イケメンで租チン

・低身長イケメンで巨根

・ベビーフェイスで毛深い

とか・・・etc。

ちなみに私は低身長で租チンであることを報告しておく。謎の報告義務感を感じてしまった。あぁ、これが恋ですか、LOVEですか、いいえ、ケフィアなんです。ぬほほ。

 

せやけど、この中学生、週末の図書館で勉強なんて、えらいなとも思った。

きっとこういう子は、高校生になっても赤本が青本になるくらい勉強して、志望校である難関大学へ入学、就職先は大手企業、エリート企業とか行って、それなりに金を貰って「人生って、さいこぉなんですよ。さいこぉ。」みたいに満喫するんだろうか。等と考えていると、突然胸が苦しくなり、麦茶と麺ツユを間違えて飲んだオカンみたいな顔になったのが自分でも分かった。THE実力社会。

なぜ、胸が苦しくなったのか。その理由はeasy so easy.

私は子どもの頃から現在26歳になるまで、所謂「勉強」をロクにしたことがない。

テスト前になると一夜漬けもせず「テストとは日々の積み重ね。今更ジタバタしても、結果は変わらん」と開き直っていた。阿呆だ。阿呆すぎて愛くるしい。

夏休みの宿題は春休みに提出していたし、午後の紅茶を午前に飲むなど筋金入りのワルだった。そんなことばかりしていたが、留年や欠点は取ったことがなく、卒業できたよ!という微々たる自慢、自分語り。寒すぎる。寒すぎて、暖房の温度あげたわ。

 

そんな事をぼやぼや考えた後、写真コーナーの棚へ向かった。

「写真(い)」「写真86」とかラベルが背表紙に貼ってある本が並んでいて、管理するのに都合がいいかも分からんが、情報量が多くて疲れた。このまま本を読めば解脱してしまう~、と一眼レフの基礎知識が書いてある本を探すも、並んでいるのは「コレで分かる!プロが教えるF値の極意」「初心者でも大丈夫!週4時間から始めるカメラライフ」「SNS映え♡かわいい47の手法~可愛いを作ろう~」とかばかりで、私が求めている本は1冊も置いてなかったので、肩を2段階くらい落とし、外に出た。

図書館にいた時間は、およそ10分。

仕方ないので喫煙所行き、タバコを吸いつつ手元のアイフォーンで「一眼レフ ミラーレス 違い」とググった所、上位に表示されたサイト「カメラを始めよう。基礎知識編」にアクセスした。そのサイトには、私が求めていた情報で溢れていた。

検索し、アクセスするまで、およそ1分。神様おるんなら、肩パンしてやりたい。

 

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