秀逸な話

秀逸(言いたいだけ)な話。

御殿場の秀逸な話

黒芯の味を忘れない

6月頃からマインドのZ好調(ぜっこうちょう)とZ不調(ぜっふちょう)の波が激しい。

Z好調な時は「おっしゃ!オラ!イケイケ!押せ押せ!ドンドン!もう1回遊べるドン!」と渋谷のイケてるギャル並みのテンション。

一方、Z不調の時は「誰にも求められない、役に立たない肉の塊。なんで生きてるんだろう?なんで産まれたんだろう。」とネガの波が押し寄せて、人格が押しつぶされて、すべてがどうでもよくなる。ピーキーな感じ。

 

昨日、ちょっとしたことでヘラってしまった。

なんで、本気になれないのか。

人が当たり前のようにやってることが自分にはできない。

比較するなんて愚。銀は金になれん。

 

うわ、うわ、うわわ。

 

死のう。

本気になれない自分が本気なってみよう。

本気で死に向かってみよう。

勝負は1回勝負。延長戦は許されない。

 

どうせやるならそういうスポットで命を落としたいと思い、ググったところ東京から数時間で行ける県に、日本海に突き出した崖があることを突き止めた。

また、最寄りの駅から崖のある県に行くまでの旅費が数万円かかることも分かった。

 

私は絶賛、転職中の身である。

普段は乾パンを囓り、水道水をガブガブ飲むみたいな生活スタイルで日々転がっている。

つまり、金に余裕は無い(あるっちゃある)。

そんな状況で数万円用意しろ!と言われても難しい。楽しいことするならまだしも、苦痛を求めるために金を稼ぐのは苦役すぎる。

 

しかし、だがしかし。

本気で向き合わなアカン。

目標を設定し、辿り着かなアカン。アカンねん。せやねん

 

と言うことで、職が決まるまでは文章を書いたり単発のバイト等で日銭を稼き、旅費を貯める。目標を達成し、本気のまま終わりを迎える。誰にも気づかれないように、ひっそりと。だいたい、そんなもん。

 

生きるのしんどいなー。なんて、よく分からん計画を立てていると、気づかないうちに、無意識的に友達へ連絡をしていた。

「しんどすぎるので、話を聞いてくれ」と。

 

ちょうど時間が空いてたらしく、話を聞いてもらった。頭の中は整理できておらず、湧いてくる言葉を片っ端から吐いた。泣きたかったのに、涙は出なかった。

 

しばらく沈黙を共有。

気分転換に散歩をしようと提案してもらい、近くの神社まで足を運んだ。

外に出ると頬を撫でる風が冷たかった。

歩いていくうちに気にしなくなった。

夜の神社は神秘的で綺麗だった。

 

足が前に運べば、体を動かせば、腹は減るもので居酒屋に入った。

温かい料理が胃袋に落下、しょーもないハナシで笑う、アルコールが脳を覆う感覚を感じたとき「生きよう」と。

そういう時間をまた味わいたい。

死ぬにはまだ早い。

 

崖のある県まで行く旅費数万円があるなら、タコスとテキーラでグチャグチャになったり、小汚い暖簾がかかっている焼き鳥屋でダラダラと飲みたい、メロウなカレー屋でスパイスを体に仕込みたい。

 

僕の敬愛する町田氏は数年間の無職時代の間、朝から酒を飲み時代劇を見ていたらしい。

 

これからは寒くなる。吐く息は白くなる。

孤独感がにじり寄ってくるでしょう。

人肌を強く求めてしまうのでしょう。

孤独感は居酒屋のカウンターに置いて帰りましょう。

人肌より少し熱めの燗を求めましょう。

財布の中は万年冬休み。

小学生の頃に戻ったような感じで、冬が楽しみ。

私だろうが、僕だろうが、オレはオレ。

送別会でのカムアウト

先日、会社を辞めた。

辞める際に送別会を開いてもらった。

去るヒトに対して時間とマネーを使うのはナンセンスだなと思うものの、9割近くの方が出席してくれて若干照れくさかった。

強制的な飲み会は嫌いだ!強制的な参加を促す飲み会も嫌いだ!と日頃言いまわっていたので、この送別会に出席してくれた方は真心的に、純粋無垢で私を送り出そうとしてくれていると受け取った。感謝。

 

飲み会がはじまってからは、泣いてるヒト、昔話にハナが咲いて懐かしむヒト、バカ話で盛り上がるヒト…the送別会のカオスでキュートな空気感。

 

飲み会も折り返し地点。

オフィシャル的な席移動タイム。

在職中にウルトラハイパートリプルフラッシュ規格で仲の良かった女性(以下ウルトラちゃん)の隣に座り「なんか、お互い寂しくなるねー」なんてグダグダ話をしていた。

していたのにシラフのウルトラちゃんは突如、顔色も変えずに「ねーねー、御殿場ちゃんって恋愛にあんまり興味無いじゃん?で、御殿場ちゃんって女性に興味無いじゃん?男のヒトが好きなの?」と甲子園球児もガン負けドストレートに尋ねてきた。顔色も変えずに。大事なことは2回言っとけ。

 

ウルトラちゃんとは単純に仲が良かったし会社を辞める時、相談にのってもらったり、アドバイスをもらったり、何かとお世話になった恩もあったので私も顔色を変えずに「女は興味無いよ。男が好きだよ」と答えた。シラフで。

いや、正確には答えたと言うよりスルリと口からこぼれた。

例えるなら、めちゃくちゃ美味しいカレーを口にした瞬間、思わず「おいしい…」と言葉が無意識的にもれる感じ。

カムアウトを受けたウルトラちゃんは「あ、やっぱり。そうなんだ。なんか周りの男の子と違うと思ってた。感受性が高かったり、誰に対しても優しいところとかね。」とキグルミの中にヒトが入ってるのは当たり前じゃね?的なニュアンスで受け止めてくれた。

口からこぼれるようなカムアウトに対して当たり前のように受け止めてくれた。

心が軽くなった。マジで。

私は他人に対して隠し事ができないような不器用男子なので、自分がゲイであることを意識的に隠す毎日は心の負担だったようで。

気づかない重さじゃないけど、軽く見積もっていた。気づかないように。そうじゃないと平常じゃいられなかったのかな。多分。

 

今回は一定の信頼関係があったから、こぼれるようにカムアウトできたし、相手も受け止めてくれたと思う。

カムアウトを終えてからは「どのゲイも同じように感受性が高い訳ではないし、みんながみんな優しいわけじゃない。ただ、高確率で肘から先、特に手首から先の動きがいやんいやんしているヒトは多いかもね。俺はしてないけどね。」なんて、冗談を言えるようなヒトと一緒に仕事ができて良かった。

お互い幸せでいよう。

 

カムアウトについて悩んでるとか、ゲイである自分を受け止めるのがキツイとか、周りの人に相談できないコトなどあれば話を聞いたりできるのでコメントくださいね。

 

・補足

カムアウトするのは良いよ!とも思ってないし、カムアウトしないヒトは無いな。とか思ってない。自分らしく、マイペースで。何事もタイミング。

欲を掘る

東京での暮らしも徐々に慣れてきているように思う。

東京に来てからは毎日、友人・知人・知り合いに会っている。

東京に来たんだなと実感すると同時にカネの有り難みを知る。働こう。労働しよう。汗水流していこう。やりがいを見つけよう。新しいジブンを見つけよう。労働fuck

 

某アプリを開くと地元の百倍以上の登録者が表示されて歓喜と共に動揺をおぼえる。

動揺しすぎて鼻水が出てしまった。

人は動揺すると鼻水が出る。これ、豆知識な。

 

百倍以上の登録者が表示されているため、全員を閲覧することは出来なかったが、数十人のプロフィールを開いた。

自分の中でダントツに盛れている写真や、考え抜いて精査されたプロフィールなのでしょう。

しかしながら、「友達募集してます!」「真剣に恋人探しています!」と記載している人が多い。

いろんな人とやり取りをしても「この人もいいけど、もっといい人がいるかも」と思い、恋仲の関係を築かずに友人関係で落ち着かせる人。

「メッセージするのも会うのもなんだか面倒。いつか友達ができるでしょ。あわよくば、彼氏になれたらいいな」とか思って、厳選しつつ友人が中々できない人とかいるんだろうなと脳内想像教室を開催。

 

中には友人や恋人を求めずに、肉体関係のみを欲する人もいる。

その人達は知らん。知らんけど、恋人・友人を募集しながらも求めた結果に繋がっていないであろう人達、ある種のヤミ、現状をアプリが物語っていたので、欲を掘りすぎるとロクな事が無いなと再認識した。

私はボチボチ生きます。

 

 

 

バスタブキング

男湯に入ると至るところに「迷惑行為禁止!」と注意喚起が促されている風呂屋に行ってきた。


f:id:gotenba:20190930114417j:image

脱衣場に入る前にも注意喚起を促している。

 

どうやら不感温泡風呂(以下、泡風呂)内にて迷惑行為が起きているらしくリサーチしたところ、以下のような事が起きているらしい。

 

・泡風呂内にてウホウホしている。

 

 

言わぬが花でしょう。

けしからんことしやがって。

ウホウホ、エチエチしたかったらホテルやら自宅やらにて開催しやがれ。

公衆的なスペースでやるなよ、迷惑だろ。欲の塊かよ。欲の神様かよ。いや、ここはFUROの王様か。

 

脱衣所内は高齢の方が多かった。

平日の午前中なのでどこも一緒か。

突き刺さる視線を感じるもののシカトをキメて浴場へ。

思ったよりも広く、多種多様な風呂達がお出迎え。さすがスーパー銭湯。お前が王様だ。

 

泡風呂に目を向けると、お爺ちゃんくらいの年齢の方がギッチギッチに入浴。スキマ無しの異様な光景。

ここの風呂屋は入場する際にオレンジ色のタオル、バスタオルを配布している。

ギッチギッチに詰まったお爺ちゃん達の頭の上にはオレンジ色のタオルが乗っかていて、なんだか地蔵の群を見ている錯覚に襲われた。手は合わせなかった。

 

地蔵詰め合わせセットの風呂に入る訳にはいかないので、塩サウナ、炭酸風呂、サウナ、寝転湯、座り湯、露天風呂などを楽しんだ。

各風呂に入る途中、泡風呂内の状況を横目で見たが地蔵達は地縛霊のように張り付くように動いていなかった。やっぱり地蔵かも。

 

2回目のサウナを楽しんだ後に泡風呂を見ると空いていた。

視線を感じながら「ええい、ままよ」と思いながら泡風呂へ入浴。

5分くらい入浴したものの、地蔵から手や足を出されることは無かった。

無かったものの、入浴中は何かされるんじゃないかとドキドキしてしまいリラックスする事は出来なかった。

風呂内には無数のアブクが巡っていて、湯内で何が起きているか目視することは難しい。見えない恐怖とはこういうものなのかな。

 

 

 

鉾を相手ゴールにタッチダウン

気がつけば9月も終わる。

退職してからは主に自慰活動に専念。

我が精巣工場はフル回転。 

あまりのブラックさに転職されないか心配だ。

 

上京に向けて準備するつもりが、竿を愛でるばかりで停滞気味。

そのツケが回ってきているものの、久しぶりの忙しさに充実感すら感じる私はきっと社会不適合者。

 

他に専念したことと言えば「なんとかなるよ!は、なんとかする!ってことだ!」のスローガンを引っ提げ、イカ達が敷地内をインクで塗り合うゲームや、架空世界内を冒険しながら自由自在に建築するゲーム、カラフルなスライム状の固まりを4つ繋げることで相手を妨害するゲーム等に勤しんでいる。

 

上記の内容を読んだ方は「遊んでばっかじゃねーか!ニート満喫してんじゃねーよ!やることやれよ!」と口から炎を吐きながら怒り狂ったり、「あ、この人は関わっちゃいけない人だ」と絶望していると思う。

 

しかしながら、自慰活動やゲームをすることには意味があるので説明させてくれ。

 

まず、自慰活動。

この活動のスタンスとしては快楽を得ること。しかしながら1日に5回も6回も活動してしまうと陰茎部に痛みが走る等、不快感を得てしまう。何事も求めすぎるのは良くない。

現代社会においても色々と求めがちだったりする。

会社は社員に給与以上のパフォーマンスを求めていたり、社員は会社にパフォーマンスと同等の給与を求めていたりと闇が深い。闇の決闘(デュエル)ばりに闇が深いように思う。

そこで、私は自慰活動の限界を極めることで自分の限界を知ろうと思った。

自分の限界を知ることで、できないことはできないと断る事ができるようになったはず。

無理をしてしまい心を病むことも無くなるでしょう。一歩成長できた。ご協力いただいた陰茎関係者には感謝しきれない。

 

続いてゲームについて。

基本はゲーム仲間と通話しながらプレイをする。

特にイカ達が敷地内をインクで塗り合うゲームの試合で負けた場合は、メンバー全員で試合を振り返り敗因を考えて次の試合に備える。

これは一般的にPDCAと呼ばれている思考に近い。

ニートと言えど会社員チックなことはしているので私は実質会社員だと信じている。

何度も試合をしていくうちにゲーム仲間から「タナカさんは素直でスポンジみたいな人だから飲み込みが早い。もっとうまくなるよ!」と言われた。意見の交換も行う。

これは会社でいう評価面談に近い。

やっぱり、ニートと言えど会社員チックなことはしているので私は実質会社員だと信じて疑わない。

幸せの盆踊り

気がつけば8月末。

朝、窓を開ける。顔面に当たる外気が冷たい。夏も終わる。

盆踊りを踊った後、大型の台風が終わった後、夏が終わるなと肌で感じる。

 

「3年後、5年後の目標は?」と聞かれたので「毎日おいしくご飯が食べれて、安眠できて、休みの日は趣味の時間を過ごすこと」と答えた。

満足しないよう感じで相手はそれを聞いていたし腕組みをしながら「それはみんな思ってるよ?」と言葉を吐く姿になんだか否定されてるようだった。

 

当たり前の事を大事に。

 

明日、急に味覚が無くなるかもしれない。

夜、車に轢かれて足を失うかもしれない。

3時間後、通り魔に刺されてこの世を去るかもしれない。

 

今を楽しむ。

単純だけど難しい。

 

40年後、老化が原因で足腰が思うように動かす痛みに苦しむかもしれない。

50年後、食への興味が失われるかもしれない。

 

確実に「今できること、当たり前のこと」が出来なくなるゴールへと足が動いてる。

 

いろいろ考えながら、踊る。

盆踊りは続く。否定しながら、続く。

 

衝動的大分旅行

ふと大分県に行きたくなった。

ふと温泉に入りたくなった。

「時間があるなら行けばいいじゃないか」と頭の中で誰かが呟いた。

ネットで切符を買うと安くなるらしく、8月8日の出発日を選択した8月6日の夜。

 

盆休み前なので人も少ないだろうと、湯布院へ乗り込んだが甘かった。あまちゃんだった。アジア系の観光客が闊歩しており、肌感では9割方アジア系の観光客。

日本人は土産屋のみか?と錯覚するレベル。

 

夏の陽射しに負けず、人の多さに負けず、街道を突き抜けて金鱗湖へと向かうが金鱗湖は朝、見るべきだった。

昼に見ても湯気が見えないのでただの湖だった。コレジャナイ感を抱えつつせっかく来たので、一眼レフでパチパチと写真を撮ったものの見返してみると、ただの湖。

 

湯布院駅から金鱗湖まで歩いたので背中を中心に汗ばんでいた。

これでは観光に支障が出ると判断し、最寄りの、たまたま目についた風呂屋へ行く。

 

服をセクシーに脱いだ。誰も居ない脱衣所で。

湯場には先客が居た。韓国人が友人同士で居た。それをオレは見た。

だって脱衣所と湯場の扉が開いていたからね。不可抗力なのだよ。ふふふ、とひとりでほくそ笑みながら湯場へ趣き、体を洗おうとしていると、韓国人の2人はシャンプーとボディーソープのボトルをしきりに見ていた。手に取ってまじまじと。

それを見て「シャンプーとボディーソープの違いが分からないのではないのか」と私は推測した。

目の前に置いてあるボトルには「頭皮に優しい!リンスインシャンプー」「ボディーソープ〜SOAP〜」としか書かれていない。

日本語が分からない場合、ボトルの判断に困ることは安易に想像できる。

仮に2分の1の確率で使用したとする。

正解すれば問題は無いが、失敗した場合。

すなわち「ボディーソープ〜SOAP〜」を頭皮に使用すると髪の毛の油分が消滅。パサパサの髪の毛でその日の過ごす、つまりパサパサの状態で観光をしなければならない。

パサパサな髪の毛を気にして楽しい事も楽しめず、被写体として写真を撮られる場合、表情はどことなくブルー。世界の終わりみたいなオーラを放つ史上最悪の観光日和になってしまう。

帰国した際には「景色は良かったが、髪の毛がパサパサになって観光どころではなかった」と思い返し、塗り返せない過去、旅行の思い出を引きずってしまい、ストレスから蕁麻疹が発症。人生に面白みを感じなくなり日々の生活が憂鬱になってしまうかも分からん。

人並みの優しさを持ち合わせている私は困惑している韓国人に対して、シャンプーのボトルを左に持ち、右手で頭皮を指差し「HAIR!ONLY!」と教えてあげた。

と、すると韓国人はすっかり安堵した表情を浮かべ「ありがとう」と述べ、洗髪を始めた。

それを見た私も聖母のような表情をした後、体を清め入浴。

真夏の日差しのもと入る露天風呂は地獄だった。苦痛のなかに光が見えた。

血が沸騰しそうになったので風呂から上がろうかと考えてるところに、先程の韓国人が体を拭き終えて風呂の方に寄り「ありがとう、さようなら」とお礼を述べて来たので、風呂から出るタイミングを逃し、なんだか辛かった。

 

ツイッター