秀逸な話

秀逸(言いたいだけ)な話。

御殿場の秀逸な話

ICBM

先日、友達先輩のKさんに会いに行ってきた。つまり、酒を飲みに行ってきた。

 

ふらふらと踊ったり、叫んだり、歌ったり、肩を組んでコサックダンスしたり、飲んだり、笑ったり、有名な人達のことをボロカスに言ってみたり、ぐるぐると飲んでたワケ。

 

Kさんはオレより5個年上なワケ。ふたりの出会いは14年前なワケ。改めてみると長い付き合いなワケ。だから「お互いオッサンになったねー笑」って会うたびに言ってるワケ。

 

5個年上なのにいつからかオレがタメ口で喋ってるのが意味わからんけど、いい関係だと自負してる。リスペクトありき。

 

お互い体育会系育ちなので、飲みの席で周りから「おいお前!Kさんに舐めた口聞くなや!お前ふざけんとんのか!」と全然知らん歳上にまくし立てるように言われて「友達やからタメ口で喋るのは当たり前でしょ!」と言葉を返し口論。一方、Kさんは口に指を突っ込みゲロを吐いてずっと笑ってる、みたいな光景がありつつ、遊んできた結果、14年の付き合い。歳を取ってたら付き合いが長くなるのは当然の結果だとして、お互いに付き合いを続けなければ結果が付いてこないのも当然の結果。

 

家族の次に家族に近い存在といってもいいかもしれん。兄ちゃんみたいな存在かもしれん。ふざける時は一緒にふざけてくれるし、泣きたくなったときは一緒に泣いてくれて、あいつマジでムカつくぜってときは一緒にムカついてくれる。深夜2時に酔っぱらって電話かけてきて、当然出れるわけもなく翌朝連絡したら「酔いすぎて覚えてない」っていうやりとり、何十回やったんやろ。酔ったら面倒くさいのはご愛嬌。

 

そんな感じのKさん。悪気はないんだろうけど「彼女できた?」「彼女作れや!!」と言ってくるので「恋愛興味ないけん、ほっといてー!」と返すやりとりも何十回やったんやろ。そう言いつつ、その裏で彼氏ができたり別れたりってのはあったんだけども、関係が長くなるにつれてカムアウトしにくくなった。この関係が壊れたら嫌だなぁと。そういうワケ。

 

付き合いをざっと振り返りつつ、飲みの席は珍しく終電で帰ることに。

 

居酒屋からグダグダ喋りながら駅の階段を降りていると、Kさんが突然真顔になって「そういえば、Jから聞いたんやけど付き合ってる人おるんやろ?今度、連れておいでよ」と投げかけてきた。藪からスティック。

 

正直、動揺してたと思うけど「今度、連れて来るけん紹介するね!ありがとう!」と返した。Kさんは「俺達、友達やけんね、紹介してよー」ってオレの目を見て言ってくれた。ちょうど改札前。そのままバイバイ。

 

Jにはカムアウトしてて、おそらくなんかの流れでKさんにアウティングしちゃったんだと思う。

 

たぶん、オレとKさんの関係性的に、本人なりに気を利かせて言ってくれたように思う。本人にそんな思惑があったかは知らんけど。

 

Jはまっすぐでとことんアホなやつで以前、JとオレとAさんで始発を待っている時に「タナカさん、Aさんはあれなんですよ。同性愛とかになんも思わない方なんですよ。ね?Aさん?」と、そのまんまカムアウトやんけ!それもう伝わってるやん!オレの存在いらんやんけ!みたいな、事を言っちゃうヤツ。愛すべき存在。今度、会ったら事情聴取。Kさんとオレの関係性もオレとJの関係性も愛してる。愛死美絵無。少しだけ、肩の荷が下りた日でした。

 

 

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