秀逸な話

秀逸(言いたいだけ)な話。

御殿場の秀逸な話

鳩vsカレーの悪魔

鳩くんと「川崎で昼飲みしようや」という話になり先日、遊んできた。

 

初めて足を踏み入れた川崎駅は、思ったよりも広く戸惑い、不安、かなしみ、憎しみなどの感情に支配されながら、でも自己の感情に振り回されるワケにはいかん!と抵抗しながら待ち合わせ場所の改札前へ。

 

改札が複数あり、戸惑い、不安、かなしみ、憎しみはさらに膨らみ、足はむくみ、口の中は酸味でいっぱいになりつつあり、人の形を保てなくなりそうだった。本来の姿、つまり、ターメリックライスに戻ってしまうということ。これはよくない。

 

想像してみよう。

土曜日の昼過ぎ。人が行き交う喧騒な改札前。「おや、いい香りが……?」とターメリックとバターの香りがのする方へ目を向けると、服を着たターメリックライスが鎮座。

 

ターメリックライスが服を着ているのか、服の中にターメリックライスが詰まっているのか分からない状況。見ただけではよく分からない。不安の元凶とはこういうことを言うのだろうか。

 

恐ろしい。

 

物価高、地球温暖化、低賃金、目元のクマの発生、などなど日本の問題の根源はコイツか?このターメリックライスが悪いんじゃね?と思いつつ、近づく。近づくたびに香りが鼻腔に入ってくる。入ってくるというか、右手を目元の前にあげ指先は上向き、水平方向にむける。ちょうどチョップのようなジェスチャーをしながら「すみません、すみません、通ります。すみません、すみません、通ります。すみません!!通ります!!人が通ります!!」といった具合でギュンギュンに体を拗らせながら入ってくるみたいな。

 

で、思うわけ。

「ちょっと食ってみるか」って。

そしたら、うまいんだよなぁ。パラパラの炊き具合に、ほどよいバターの甘み。そうなったら、カレーソースが欲しくなる。駅前カレーフェスティバルやるしかないでしょ!明日やろうは馬鹿野郎。今日やるぞ!つって。

 

そんなこんなでカレーフェスティバルの準備をしようとしたら、白い光が目の前を通り過ぎていった。「?」と思いつつ、顔を見ると鳩くんだった。光の使者だったんか。かわいい人は素晴らしい。

 

昼からダラダラと飲み、ギャハギャハと喋りました。この日は結構酔いの回りが早く、よく分からないことを口走ってた(いつもどおりと言えばいつもどおり。通常運転)ように思う。ただ、お互いに同棲してて家のルールというか、お互いの家の決まりごとみたいな話ははっきりと覚えとる。使ったものは元の位置に。これ大事。

 

それにしても長く付き合ってる人はすごいというか、面白い。居酒屋出たあとは喫茶店でブレイクタイム。ずっと下ネタを喋ってた気がする。お互いよく分からないカオスな感じになっていたんじゃなかろうか。オレは常にカオスなターメリックライスなんですけどね。

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