秀逸な話

秀逸(言いたいだけ)な話。

御殿場の秀逸な話

4月22日

ともやくんと飲んだ日。

 

いつも通り、7時過ぎに起きる。風呂場の黒カビがメニーピーポーだったのでカビキラーを噴射、鬼のように。そしてラップで簡易的に密閉、母のように。きっかり1時間後にブラシで浴室の床を磨きながらシャワーで流す、仏のように。

 

家の事を片し、家を出る時間までダラダラする。定刻よりも早く家を出て、横浜駅へ。待ち合わせ時間まで余裕があったのでコーヒー飲んだりショップを見たりタバコを吸ったりする。土曜日の駅ビルの人の数が殺人的な多さだった。ピアスを忘れたのでピアスを見るも、シンプルでいい感じのピアスは見つからず。それやったらウケ狙いで1メートルくらいの太刀みたいなピアスを付けてたら面白いなと思ったけど、太刀みたいなピアスも見つからず。

 

待ち合わせ時間になり、待ち合わせ場所へむかう。横浜駅近辺であまり遊ばんので待ち合わせ場所へ向かう道のりに迷う。これが20代なら向かい来る不安に押しつぶされ泣いてたはず。しかし今は30代。涙はこぼれなかった。

 

待ち合わせ場所に行くと、ともやくんが先に待っていた。どうでもいい話やけど、オレは人の顔を覚えるのが得意じゃない。不得意なんよ。やから、この日やったら「ともやくん黒のニューバランス履いてたよな。あ、あの背の高さで黒のニューバランスはともやくんやろ」と思い、声をかけた。本人だった。

 

高身長で黒のニューバランスを履いている男性がたくさんいた場合、困難を極めることが予想される。お前どんだけ足元好きやねんって話やね。もちろん高身長も好きです。

 

「マイ アルコール イズ バットやねー!」なんて会話は1ミリもせずに、中華屋へ。中華飲み。

 

「タナカさんめっちゃ謎なんですよね」みたいなフリから軽い経歴とか含めてオレについて喋る。ともやくんは素直な人なんだろう、首を上下に、ちぎれんばかりに振って笑いながらうなずいて話を聞いてくれていた。ヘッドバンキング イズ グッド。

 

初めて中華屋で酒を飲んだけど、めっちゃ良かった。油っぽいメシをアルコールで流し込み、酔う。なんて、素晴らしい。油淋鶏がうまかった。

 

2軒目は魚を取り扱っている居酒屋へ。今回は、横浜に詳しいともやくんに全部決めてもらったけど、ここもうまかった。数年ぶりに刺身を食べた。かんぱち刺。お互い地元が九州ということもあり、話も盛り上がった。ただ、このあたりでふたりともいい感じに酔っていて、何を話したか、語ったのか、記憶はおぼろげ。空気の中に混じり込んでしまったのではないか。ただ、漠然とめっちゃ楽しかったな、という記憶が海馬に鎮座。いや、それは噓や、すまん。たしか、チプカシつけてていいな、とも覚えております。足元とか手首とかそういう、先っぽの関心どんだけ高いんだよ、っていうね。

 

帰りに「ラーメン行きましょう!」みたいな流れになったけど豚骨ラーメン屋(たぶん)に行くも革命前夜みたいな列ができていたので退散。肩組んで駅まで移動。酔っ払いの定番。ともやくんにしろ彼氏にしろマッチョのDNAなのかは分からんが、肩を組んだフィーリングが大魔神だった。ここは横浜。ここにきて大魔神。次はフォークを投げると決意し、帰宅。

 

 

 

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