秀逸な話

秀逸(言いたいだけ)な話。

御殿場の秀逸な話

グングン!群馬旅行記・下

空調がスムーズに調整できず、途中何度か起きたりしながら6時30分頃に起床。即自慰。「風林火山!」と叫びながら絶頂。二度寝し、朝食バイキング会場へ。「スクランブルエッグ、クロワッサン、ウィンナー」の三銃士。コーヒーと牛乳を飲む。牛乳のパッケージには「新鮮!群馬県産しぼりたて牛乳!」とかかれており、とても新鮮だった。赤子のように飲んだ。

 

部屋へ帰り、TVを見ながらだらだらし、チェックアウトの準備をする。食後、30分経ったので大浴場へ。チェックアウト1時間前の状況、誰もおらかったので浴場内で犬神家のマネをしようと思ったものの、座ると肩くらいの湯の深さだったのでカエルのマネでとどまった。

 

チェックアウトし、前橋文学館へ。文学と言えばタナカ、タナカと言えばカレーみたいなところがあるので前々から目をつけていた。駅から徒歩で20分圏内だったので歩いて向かう。月曜日の10時過ぎ、人、車共にまばら。

 

川沿いに前橋文学館。好きな作家、コウ・マチーダが第9回萩原朔太郎賞を受賞しているので受賞作の詩のパネルを眺めたり、萩原朔太郎氏の半生を解説したコーナーなどを見て回った。お土産コーナーみたいなところで、文学館限定のマチダーンのインタビューブックみたいなやつを買った。

 

周りたいところは周ったのであとは帰るだけ。なんやけれども、街がオレの後ろ髪(パーマが強くかかっている襟足あたり)を引っ張る感じがしたので、商店街を散策することにした。駅と文学館の真ん中あたりに商店街があるようなのでちょうどよかった。

 

で、商店街を歩く。11時。ほぼシャッターが閉まっており、活気の活の字もない。駅前に続くメインの道は人、車共にまばらだったにも関わらず、商店街は「まばら」の「ま」

 

タバコが吸いたくなり、クラブの前に灰皿があったので一服。火をつける前に自販機で缶コーヒーを買う。タバコを吸いながら、さきほど購入したマーチーダーのインタビューブックを読む。書籍内容を軽く紹介すると前橋商店街で町田先生が散策したりするフォトページ、受賞作の解説ページ、バンド活動を振り返るなどといった内容。おもろ。

 

その中で、商店街をマッチッダが歩いている。が、今オレの前にある商店街と明らかに違う。活気が違いすぎる。例えると、本の中の商店街は「渋谷駅前のスクランブル交差点でハロウィンイベントが行われてる中、QUEENのライブが行われ、群がる群衆がトマトを投げつけあっている」ような活気で溢れている。しかしながら、目の前にある商店街はシャッター街。なんやねん、この差は。

 

おばあちゃんがやっているようなブティックで、昔の様子について聞こうと思ったものの、そんな店は見つけれんやった。悲しい。悲しさを飲み込み、インターネットで軽く調べたところ、地方社会あるあるな理由、活気があったもののいろいろあって人口が減少、デパートや百貨店が撤退、商用人口も労働者も県外へ流失しさらに人口が減少、負の流れ、みたいな。

 

地元も上記のような流れを断ち切れておらず、政令指定都市で唯一、高齢者で溢れかえっている街らしく、地元の数十年後の様子を見ているようで他人事には思えんかった。

 

20年前くらいは栄えてたいたであろうデパートやクラブ・飲み屋などの巨大な建物が今やテナントがガラ空き、巨大なハリボテみたいになっていたり、色褪せたりところどころみすぼらしくなっている看板が残されており、前橋の商店街は寂しかった。この寂しさはかなり独特だと思う。自分が立ち寄った街だと徳島が似ている。こういう街の寂しさはある意味、音のようなもので、胸の奥に突き刺さるものがある。シック・オブ・ノスタルジック。

 

ただ、商店街を歩いていると、全面ガラスばりのオシャレな感じのビルが建築されていた。話を聞くと、何年かかけながら前橋を再開発して復興するぞ!みたいな計画を進めているらしい。がんばれ。

 

その足で駅へと到着。満足感と疲労感にさいなまれながら新幹線の切符を買い、まっすぐ帰る。昼と夕方の合間に帰宅。友達にまた会いたいので不定期的かつ定期的にまた行きたい。

ツイッター